サグラダ・ファミリアのハイシーズンは4月から9月。この時期、バシリカは非常に混雑し、長蛇の列ができ、大勢のツアー客で賑わう。賑やかな雰囲気と暖かい気候を求める観光客は、この数ヶ月を楽しむことができるが、待ち時間を避けるために前もって計画を立て、オンラインでチケットを購入する必要がある。
ローシーズンは11月から2月まで。この時期は観光客が減り、落ち着いた雰囲気になるため、写真を撮りやすくなり、教会内の静かな美しさを楽しむことができる。チケットは急な予約でも入手できることが多く、バルセロナのホテルの値段も通常より安くなる。
特別な祝日やお祭りは、サグラダ・ファミリアの混雑や開館時間に影響を与えることがある。クリスマス・シーズンと聖週間（イースター）には、特に特別な礼拝やイベントのために、教会を訪れる人が増える。これらの期間には、入場制限や早期閉鎖が行われることもある。
9月に行われるラ・メルシェ（La Mercè）のような地元のイベントは、祝賀行事と観光客で街を埋め尽くす。この時期、ホテルはすぐに予約でいっぱいになり、主要アトラクションのチケットは売り切れることもある。ホリデー・ウィークには、事前に計画を立ててチケットを購入するのが賢明だ。
サグラダ・ファミリアを訪れる際、時間帯は大きな違いを生む。照明、人の多さ、バシリカ内の雰囲気はすべて、人が到着する時間によって変わる。
サグラダ・ファミリアの午前中の見学は、静かな空間が好きな旅行者に最適だ。バシリカはほとんどの日で午前9時にオープンする。早めに到着すれば、混雑も少なく、セキュリティーチェックも早く通過でき、自由に動ける。
午前9時から11時までは、東側のステンドグラスが青と緑の涼しげな光で空間を満たす。そのため、穏やかで平和な雰囲気に包まれる。朝の時間帯は、特に暖かい季節には、暑さを避けるのにも役立つ。
午後の遅い時間、午後3時から5時の間は、また違った体験ができる。観光客はまだいるが、混雑は次第に少なくなる。この時間帯に入場した人は、夕日の黄金色の暖かさを楽しむことができる。
西側のステンドグラスが陽光を受け、バシリカをオレンジと赤の色調で満たす。これが光り輝くドラマチックな光景を作り出し、写真撮影や観光に最適だと多くの人が考えている。午後遅くには気温も下がり、歩きやすくなる。
平日は通常、週末よりも混雑が少ない。土曜日と日曜日、特に午前と午後の遅い時間は、ツアーグループや家族連れが多く訪れる。
朝9時から11時までの早朝は、ほとんどの日で最も静かな時間帯である。可能であれば、月曜日から木曜日までの訪問を計画するのが理想的だ。これらの日は、特に祝日や地元のイベント以外では混雑が少ない。
午後4時から6時までの午後遅めの時間帯は、昼間に比べて混雑も少ない。
アントニ・ガウディは、サグラダ・ファミリアをゴシック様式とアール・ヌーヴォー様式の融合として構想した。様々な有機的な形態を用い、ガウディは自然と建築の調和を目指した。年間を通して観光客に公開されており、期間によって開館時間が異なる。入場は時間枠で決まっているため、オンラインでチケットを予約することをお勧めする。
この素晴らしい建物の歴史をより深く知り、その細部を楽しむために必要な背景を知りたい人は、ガイドツアーに参加することを検討してほしい。
サグラダ・ファミリアは、足が不自由な人でも十分に楽しめるが、塔の部分は1階に戻るのにかなりの段差がある。
サグラダ・ファミリアは、1882年に建築家フランシスコ・デ・パウラ・デル・ビジャールの下で着工され、1883年にガウディがプロジェクトを引き継いだ。ガウディは、人生の後半をこの記念碑的な仕事に捧げた。1926年の彼の死後も、彼の詳細な模型と計画に基づいて建設が続けられた。
重要なマイルストーンとしては、1935年の聖誕ファサードの完成と、20世紀後半の受難ファサードの進展が挙げられる。2010年までに、身廊や主祭壇などの主要な要素が完成し、ローマ教皇ベネディクト16世による奉献式が行われた。
サグラダ・ファミリアの建設は、政治的混乱、資金問題、技術的な困難など、数々の困難に直面してきた。1930年代のスペイン内戦では、ガウディのオリジナルの設計図や模型がほとんど破壊されたため、現存する資料や後続の建築家による解釈に基づいて再建する必要があった。